西九州新幹線「現地の盛り上がり」は本当なのか? 部分開業は「終わりの見えない戦い」の始まり

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武雄温泉駅で新幹線「かもめ」と在来線「リレーかもめ」を、同じホームで対面乗り換えする(写真:恵 知仁)
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西九州新幹線が2022年9月23日に開業する。

今回開業する区間は佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅のあいだ、66.0km。途中、佐賀県内に嬉野温泉駅、長崎県内に新大村駅、諫早駅が設けられる。

長崎駅方面と博多駅方面との行き来は、新幹線「かもめ」と在来線特急「リレーかもめ」を、武雄温泉駅で対面乗り換えする形となる。離れ小島的な部分開業になるが、それによって博多―長崎間は最速1時間20分で結ばれ、所要時間は約30分の短縮だ。

盛り上がる「祭」ムード

部分開業であること、未着工区間の建設に対する佐賀県の反対という懸念はあるものの、西九州新幹線の開業を目前に、現地は盛り上がりを見せている。

9月に入って新幹線「かもめ」の試乗会がスタート。18日と19日の一般向け試乗会は、JR九州によると、1万2000名の募集に対して約4万5000名から応募があったという。

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開業日の23日から25日にかけては、長崎駅前、同市内の長崎水辺の森公園は「祭」の会場になる。西九州新幹線の長崎県広報大使を務める女優の長濱ねるさんによるトークショー、花火の打ち上げ、地元の幼稚園児から大学生らによるマーチング、ダンス、吹奏楽などの披露、長崎の飲食物や特産品の販売が行われるほか、23日には航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」も、西九州新幹線の誕生を祝いに駆けつける。

「祭」は佐賀県内でも行われ、嬉野温泉駅では女優の松井玲奈さんによるトークショー、花火の打ち上げ、不知火太鼓の披露などが実施される予定だ。さらに10月1日から12月31日まで佐賀県、長崎県、JRグループが「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン」を展開。加えてJR九州は、9月23日から2023年3月31日まで、「西九州開店」キャンペーンを独自に開催し、さらなる誘客を図る。

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