定期券、「他社線を挟む区間」をお得に買う方法 前後の区間を「統合」すると安くなることがある
これまで筆者は、切符の「区間を分割」することによって大幅に安くする方法をたびたび紹介してきた。だが、実は「分かれている区間を統合」することによって通勤定期券が安くなるというケースも存在する。
もっとも、「区間が分かれている」といわれても、どのような例なのかパッとイメージしにくいかもしれない。これは路線網が緻密な都市部だからこそ起こりうることで、乗車する区間の前後、つまり出発地寄りと目的地寄りの区間が同じ鉄道会社で、途中に別の鉄道会社の区間を挟むというケースだ。
地下鉄―JR―地下鉄を乗り継ぐ通勤
筆者が実際に聞いたケースは「中目黒から白金台への通勤」だ。この場合、中目黒から東京メトロ日比谷線で恵比寿へ行き、恵比寿から山手線で目黒へ、そして目黒から東京メトロ南北線で白金台へ出るというルートが一番楽、かつ速いだろう。
山手線の前後の区間は同じ東京メトロの路線だ。普通に通勤定期券(1カ月)を買うと、運賃は以下の通りになる。
JR山手線・恵比寿―目黒間:3950円
東京メトロ南北線・目黒―白金台間:6430円
合計:1万6640円
ところが、東京メトロの定期券を中目黒―(日比谷線)―虎ノ門ヒルズ・虎ノ門―(銀座線)―溜池山王―(南北線)―目黒間と、メトロ線を乗り継ぐ形で前後の区間を「統合」し、別途山手線の定期券を買う形にするとどうなるだろうか。
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