普通列車で本州横断、「磐越西線・東線」を乗り通す 郡山駅を境に、2線のカップリングの妙を楽しむ
磐越西線は鉄道ファンもお馴染み
青春18きっぷで巡る路線として、磐越西線と磐越東線が思い浮かんだ。磐越西線と言えば、会津若松や喜多方の観光地としての知名度は高く、鉄道ファンにとっては国鉄時代の旧型客車、その上の世代には会津線・只見線のSL撮影への思い出が挙がるだろう。下ってJR時代になれば、1995年までDD51や電気機関車牽引の50系客車が活躍していたし、特急「あいづ」の流れを汲んで国鉄型特急電車による快速列車も注目された。それに、今でも「SLばんえつ物語」が新津―会津若松間を走る。首都圏から出向くに比較的気軽であり、かかる意味でよく知られる。
一方、磐越「西線」があれば磐越「東線」もある、という点でカップリングの妙が楽しめる。しかしこの磐越東線は磐越西線のような高名な観光地はなく、強いて言えば三春の桜だろうか。話題にのぼるような特段の列車もない。それだけに路線に踏み入れたことがない、という人が多いだろう。ゆえにこの機に乗ってみたい。
というわけで、まずは上越新幹線の始発列車「とき301号」に乗り、スタート地点の新潟へと足を運んだ。もちろん端から18きっぷだけで旅行をするなら、上越線を乗り通すことが定番の組み合わせとなろうが、磐越東西両線を明るいうちに乗り通すなら、朝にいずれかのスタート地点に立っていなければならない。サンプルとしての旅行なので、ご容赦を願おう。
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