名門大不参加で問われる大学ランキングの信憑性 アイビーリーグの一角、コロンビア大学抜ける
アイビーリーグを構成するコロンビア大学が一時的にでも不参加となったことで、大学ランキングの評判には傷が入った。これにより、ほかの大学でもランキング参加を見直す動きが広がるかもしれない。
実際、多くの大学の学長からは「学生と大学の適切なマッチングのためにはさまざまな情報が必要であるにもかかわらず、ランキングでは過度に単純化した統計を強調するように求められる」といった不満が上がっている。
タデウスは6月30日夜、今回の動きで多くの疑問が持ち上がったが、大学はそれらに対する回答をまだ示していないと語った。
「大学はランキングそのものに難色を示しているのか? 今後も参加しないつもりなのか? 検証作業を完了できないのはなぜか? 私が提示した疑問のうち、いったいどの疑問が検証プロセスの進展を阻んでいるのか?」
タデウスは電子メールでこのように疑問を列挙し、大学は「私が提起した具体的な問題について、中身のある対応を何一つ」行っていないと述べた。
コロンビア大学のランキング操作疑惑
タデウスは、大学側がランキングに有利となるよう学部課程が実際よりも少人数教育で、実際よりも多額の指導コストをかけ、実際よりも教授陣の学歴を高く見せかけていたことを示す証拠を収集し、自身のウェブサイトで公開していた。
関係者によると、次回の大学ランキングは9月に発表される予定。ボイスは、ランキングにコロンビア大学の名前がなくても入学志望者が困らないよう、高等教育機関の間で大まかに標準化された「コモンデータセット」を秋に公表する計画だとしている。ボイスによると、コモンデータセットには、大学ランキングで使用されているのと同じデータが多数含まれるという。