なぜ、日本には「女性の研究者」が少ないのか、そこに存在する壁とは? 女子中高生「理系進学」応援する取り組みを取材

(写真:PSG提供)
グレーヴァ先生は、参加した女子中高生からの声についてこう語る。「参加した子たちからは、『初めて女性の研究者に会って、身近に感じたし、勇気をもらえた』あるいは、『自分は今までは需要があることをやらなければいけないと思っていたが、自分がやりたいことをやるべきだという思いに変わった』といった声が戻ってきています。女の子たちにとっては、自分と同じように、やってみたいけどどうしようか悩んでいる同世代の子がたくさんいるのがわかったこともよかったと感じているようです。実際に第一線で研究する先生に会えることは貴重な体験だと思うので、ぜひこの機会を活用してほしいですね」
サイエンスの第一線で活躍する先輩たちの姿を見ながら、自分が望む進路を自由に進んでいけるように支援するPSG。これからもっと理系に進む女性研究者を増やしていくために、教育現場の先生たちはどんな支援ができるのだろうか。山本先生が言う。
「私たちの活動を紹介していただくだけではなく、機会があれば、生徒さんたちが多様な体験をできるように後押ししていただけたらと思っています。子どもたちには自分の頭で考え、自分の足で動く力を身に付けてほしい。そのためにも先生方には生徒1人ひとりに向き合いながら、彼らの好きなこと、興味があることは何なのかを大事にしてほしいと願っています」
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(文:國貞文隆、注記のない写真:happyphoto / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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