在日米大使館も後援「日本の女子中高生を応援するプログラム」とは何か? 元・宇宙飛行士ほか、一流のメンターそろう理由

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女子中高生が夢や目標を見いだし、自分らしく輝くことを応援する教育プログラム「Girls Unlimited Program」が今年もサマープログラム「Girls Unlimited Program Summer 2022」を開催する。ワークショップなどを通じて、米国に留学経験のある先輩やプログラムの卒業生らと対話しながら、女子中高生が将来の進路を考える場を提供する。在日米国大使館が2017年に開始し、その後、東京家政大学人文学部 准教授の並木有希さんと2名の米国務省人物交流プログラムの参加者が立ち上げた「GUP Network」に助成する本教育プログラムの成り立ちや、今年8月開催のサマープログラムの詳細について並木さんに話を伺った。

日本の女子中高生をエンパワーメントする

GUP Network 代表
並木有希(なみき・ゆき)
東京都出身。国際基督教大学高等学校卒業、AFS40期(YPイタリア)東京大学教養学部(米地域文化研究)卒業、東京大学大学院人文社会科学研究科博士課程(英語英米文学)単位取得退学。2002年より、フルブライト奨学金大学院留学プログラムでニューヨーク市立大学大学院に留学。日本学術振興会特別研究員(RPD)等を経て12年より東京家政大学人文学部英語コミュニケーション学科准教授
(写真:並木氏提供)

「Girls Unlimited Program」(以下、GUP)は在日米大使館が、日本の女子中高生のエンパワーメントを目的にメンター・メンティーシップを取り入れたプログラムとして2017年に始まり、20年より助成プログラムの1つとして、新たなスタートを切った。こちらのプログラムは、女子中高生が夢や目標を見いだし、自分らしく輝くことを応援する。企画、運営、教育コンテンツの開発は、フルブライト奨学金プログラムなど米国務省人物交流プログラムの卒業生が中心となり、各界で活躍する国際感覚豊かなメンターたちが行っている。

GUPは講演、ワークショップ、ディスカッションの3つを組み合わせて行われており、参加者は同世代の女子中高生やメンターらと対話を重ねながら、自分と異なる経験や考え方、価値観に触れ、視野を広げることができる。17年から18年にかけては米国大使館が主催。19年には米国大使館と開発教育協会(DEAR)が共催し、20年からはGUPに関わってきたモデレーターやメンターが運営を引き継ぐ形で、これまで約200人のメンターと女子中高生たちが参加してきた。GUPが生まれた経緯について、玉川大学教育学部教授の大谷千恵さん、大阪大学全学教育推進機構准教授の金森サヤ子さんとともに、GUPの代表を務める東京家政大学人文学部准教授の並木有希さんが次のように語る。

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