インフレ容認かリセッションに追い込まれたFRB 過度の不確実性を助長し国際金融にも動揺走る

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今週のFOMCこそ信頼を取り戻す機会

さらにインフレへの取り組みが真剣だと言葉だけでなく行動で示す必要がある。今週のFOMCに至る期間の対応を大きく誤ったことで、連邦準備制度はフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.75ポイント引き上げざるを得なくなった。先月の段階で示した0.5ポイント利上げというフォワードガイダンスの信頼性を損ない、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長自身が可能性を否定していた対応を余儀なくされた。

0.75ポイントの利上げに当たり、連邦準備制度はこれが道のりの一つの過程だという見解をしっかりと伝え、過去数カ月で何度も犯した精度の誤りという凡ミスを繰り返すことは避けねばならない。

インフレが「一時的」と主張することで、連邦準備制度が最大の政策ミスの一つを犯す危険があり、米経済に影響はとどまらないと私は1年前に警告した。その後は悪夢が順番に展開していく様子を見ているかのようだった。連邦準備制度が自ら陥った問題のある政策体系から抜け出す機会として今週のFOMC会合を利用し、経済的繁栄と将来の可能性、社会的公正にさらに行き過ぎた打撃を与えないよう私は期待している。

(モハメド・エラリアン氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)

原題:

Fed Must Do More Than Raise Rates by 75 Points: Mohamed El-Erian(抜粋)

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著者:コラムニスト:Mohamed El-Erian

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