検索やマップなど、AIを活用したソフトウェアの巨人として名を馳せてきたグーグル。なぜ今ハードウェア開発に入れ込むのか。
スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、そしてタブレット――。アメリカのIT大手グーグルが自社開発スマホ「Pixel(ピクセル)」を発売してから約6年が経った今、ハードウェア製品のラインナップを急速に広げている。
グーグルは5月11日に開催した年次開発者会議「I/O(アイ・オー)」で、ハードウェア4製品を一挙に発表した。
2021年に発売したスマホ「Pixel(ピクセル)6」の廉価版「Pixel(ピクセル) 6a」と、高価格帯のワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro(ピクセル・バッズ・プロ)」を7月28日に発売する。
スマートウォッチ関連で次々買収
注目を集めたのは、ここ数年発売がうわさされていたスマートウォッチ「Pixel Watch(ピクセルウォッチ)」がお披露目されたことだ。価格や詳細のスペックは明かしていないが、2022年秋に発売する予定だ。
グーグルはこれまでスマートウォッチ用OS(基本ソフト)の「Wear(ウェア)OS」を展開してきたが、自社開発の製品はなかった。ただ2019年1月に大手時計メーカーのフォッシルグループからスマートウォッチ技術に関する知的財産を約40億円で買収。フォッシルの研究開発チームがグーグルに移籍した。
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