グーグルのスンダー・ピチャイCEOが、検索の将来像やハードウェア拡大の狙い、そして政府の規制への対応などについて語った。
検索、ユーチューブ、マップ、Gメール、アンドロイドなど、世界で数十億人のユーザーを抱えるアメリカの巨大テクノロジー企業、グーグル。世界規模のサービスを運営する中で培ったAI(人工知能)の力で利便性を高め、広告で膨大な収益を稼ぎ続けている。
2021年も驚異的な業績をたたき出した。売上高は2576億ドル(約30兆円)で、これだけの規模でも前年から41%伸ばした。営業利益率は31%だ。グーグルで検索した単語を基に表示される「検索広告」は、売上高の6割弱を占める。
ハードウェア事業に注力し、収益の多様化へ
グーグルは祖業の検索を徹底的に根付かせ、広告主を呼び込み、クリック課金で自動的に収益が積み上がる唯一無二のビジネスモデルを築き上げた。近年は法人向けのクラウド事業、スマートフォン「ピクセル」などのハードウェア事業に注力し、収益源の多様化を模索する。
そうした中、グーグルは5月中旬に年次開発者会議「I/O(アイ・オー)」を開催。多くのハードウェア製品の発表や、検索やOSの進化を披露した。
I/Oの開催に合わせて今回、グーグルのスンダー・ピチャイCEO(親会社アルファベットのCEOも兼務)が東洋経済などアジア太平洋地域のメディア取材に応じた。検索の将来像、ハードウェア拡大の狙い、そして政府の規制への対応などについて語った。
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