楽天「ゼロ円プラン廃止」で本当に取り込みたい客 三木谷氏は「ぶっちゃけゼロ円で使われても困る」

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昨年、モバイル業界で話題を呼んだ“ゼロ円プラン”はわずか1年半余りで消えることになった。新プランの導入には新たな狙いがある。

2021年1月の新料金プラン発表(写真左)。「あまり使わない人なら、なんと0円!」とアピールしていたが、2022年7月からの新プラン(写真右)はゼロ円部分が消える(撮影:尾形文繁)

「ぶっちゃけゼロ円で使われても困る」

楽天モバイルは5月13日、月間利用データ量が1GB(ギガバイト)以下を無料としていた従来の料金プランを変更し、7月以降に1GB以下でも月額980円にすると発表した。現在の契約者も新プランに自動的に移行される。楽天グループの三木谷浩史社長は同日の決算会見で、冒頭のような"本音”も口にした。

2020年4月に携帯キャリア事業を本格的に開始した楽天は当初、「容量無制限で月額2980円」という単一料金プランを打ち出した。だが2020年12月にNTTドコモが20GBで月額2980円の「ahamo(アハモ)」を発表。その後ソフトバンクが「LINEMO(ラインモ)」、KDDIも「povo(ポボ)」と、安価な料金プランが相次いだ。

政府の値下げ圧力を背景に大手各社が格安の新プランを導入したことで、楽天側も対応に迫られた。そして、大手の発表から間もない2021年1月末、楽天は1GB以下は無料で、利用データ量に応じて4段階(上限の料金は2980円)に分けた新プランを打ち出したのだ。

ユーザーを「まんべんなく」集めようとしていた

2021年1月の発表当時、「もともとの(単一)プランを作ったときは、どちらかというとスマートフォンでネットをたくさん使う人向けだった。ただ、実際はたくさん使う人もいれば、あまり使わないのに料金が高くなっている人がいる」と三木谷氏は語っていた。しかし、話題を呼んだゼロ円プランは、わずか1年半足らずで姿を消すことになった。

新プランの開始後4カ月は、1GBの利用であればポイント還元などで実質無料にする。だが既存ユーザーの自動移行はネット上などで批判の声が相次いだ。

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