自然死への道 米沢慧著
病院で生まれ病院で死ぬことが当たり前となった現代。生命科学と医療技術のさらなる進歩によって、私たちは延命・救命の先に「終末期」という新しいステージを迎えざるをえない。死生観も「いのち」の概念も変わり「自然死」にたどり着くことが困難な現代社会において、いかに「病い」や「老い」と向き合えばいいのか。医療や看護、生命について評論活動を行う著者はそのヒントに「老いる、病(やま)いる、明け渡す」という三つのキーワードを挙げる。
「いのちを全うする」とはどういうことか。吉村昭や緒形拳らの最期に老いを受け入れ、病いをいき、自分を明け渡すという自然死への道をたどりながら、長寿時代の「いのち」と「死」を考える。
朝日新書 819円
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