対ロシア制裁が世界経済に及ぼす副作用が明らかになりつつある。では、西側が中国と貿易・金融面で断絶状態となった場合、私たちは似たような影響を目にすることになるのだろうか。その可能性はなくはない。ただグローバル化に関する学術研究の多くが示唆するところでは、中国が制裁対象になるとか、米中が経済的に決裂した場合の定量的なインパクトは、少なくとも中長期的には、おそらく一般の想定を下回る。
これは米中双方に当てはまるシナリオだ。米中の経済はロシアと違って巨大だし、多角化している。よって、中国と経済的に断交することになったとしても、米欧は一般に考えられているような打撃は受けないかもしれない。同様に対中制裁の効果も、現在の対ロシア制裁とは比べものにならないほど小さなものとなる可能性がある。
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