中国が理解に苦しむ動きを見せるようになって久しい。とりわけ理解しがたいのは、中国経済が直面する大問題の中には、指導部が自ら招き寄せたと見えるものが少なくないことだ。
私が初めて中国を訪れたのは1990年。天安門事件の翌年で、季節は冬だったにもかかわらず、北京では自転車をこぐ何千という人々を目にしたのを覚えている。
滞在は短かったが、それでも万里の長城の八達嶺長城を見学することができた。そこまでの道路は今のようには整備されておらず、そうした道路沿いに立つ近代的なビルを見て、なぜこんなにもビルが多いのか、と疑問に思ったものだ。多くのアナリストがそうだったように、私も不動産市場の崩壊が近いという感覚を抱いた。
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