2022年度診療報酬改定で、国民が効果を理解しやすい「リフィル処方箋」が導入された。安定した症状の患者が一定期間、処方箋を反復利用できる。これまで薬をもらうためだけに医療機関に行っていた人には朗報だ。
「わかりやすい改革」は、今後の医療政策でもカギを握りそうだ。政府は約10年間、医療提供体制改革に苦闘してきた。急性期に偏った現在の病床体制が続けば、超高齢化社会で必要となる「慢性疾患を治し支える」ための医療資源は逼迫する。急性期病床を削減し、各地域で介護や在宅医療と連携する病床体制に移行するのが狙いだ。
過半を占める民間病院には政府は強制できず、調整に想定以上の時間がかかっているが、「日常的な医療がどう改善されるかについて国民にアピールできなかったことも反省点」と財務省担当者は語る。
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