2月16日、北朝鮮では故・金正日(キムジョンイル)前総書記生誕80周年慶祝大会が行われた。その跡を継いだ金正恩(キムジョンウン)総書記が最高指導者になって10年となる。また、春には故・金日成(キムイルソン)主席生誕110周年という節目を迎える。
2022年に入り、7回のミサイル発射実験を行って力を世界に誇示する一方で、国内では「自力更生」を掲げ、経済的苦境を打開しようと呼びかける金総書記。経済分野での10年の軌跡をたどると、「前半で経済を浮上させたが、後半でその成果を食い潰した」といえるだろう。
13年に「経済建設と核武力建設の並進路線」という方針が出された後、「社会主義企業責任管理制」「圃田(ほでん)担当責任制」といった市場経済的な政策が打ち出された。「働いた人は働いた分の成果を得られる」として、実際には、生産計画や人材管理、販売といった活動を現場の実状に合わせるように、現場で判断して経営せよというものだ。
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