合弁を組むトヨタとの収益力の差は、現場力にあると語るパナソニックの楠見社長。松下幸之助が描いた経営の原点に立ち返ることが必要だと強調する。
トヨタとの差は「現場力」
――CEO就任後、各事業の競争力強化に2年間を設定しました。もうすぐ1年が経過しますが、間に合いますか。
2年間と言い出したのは2021年4月。「1年目から変わってほしい」と思っていたことからすると、(現状に)焦りを感じている。
2年という期間は「えいや」と(勢いで)決めて、短かったかなと思ったができないといけない。プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES、トヨタ自動車と合弁事業化した角形電池事業)の収益改善は、1年半でできたからだ。
――角形電池事業は2020年4月にトヨタと合弁事業化して以降、収益力が急激に回復しました。
3年ほどトヨタと付き合い、その間に彼らはすばらしい業績を残しているが、われわれは悶々としている。その差は現場力にある。
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