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50周年を機に社名・体制一新 橋梁設計から地域創生へ船出 【9248】人・夢・技術グループ

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建設コンサルの長大が持ち株会社へ移行。社名も改め、新領域の事業に挑む。

グループ中核の長大が設計し昨年3月に開通した新阿蘇大橋。優秀作品として土木学会田中賞を受賞(写真:人・夢・技術グループ)

橋梁設計の分野で世界有数の建設コンサルとして知られる長大は、昨年10月1日に組織体制と社名を変更し、人・夢・技術グループとして新たな一歩を踏み出した。創業以来、企業理念を表す合言葉としてロゴマークにも掲げてきた「人・夢・技術」を社名に冠し、長大が親会社として子会社を抱える形から、長大を中核事業会社とする純粋持ち株会社に移行した。

同社は、兵庫県神戸市と淡路市をつなぐ世界最長の吊り橋である明石海峡大橋や、本州四国連絡橋などの長大橋梁を専門に設計する企業として1968年に創業。当初は「長大橋設計センタ」の名称で、84年に長大に社名変更し、2018年に創業50年を迎えた。なぜ、このタイミングで大がかりなグループ再編に踏み切ったのか。それは、今後の事業環境の変化を見越してのことだ。

09年に長大の社長に就任し、新体制でもグループを率いる永冶(ながや)泰司社長は「これまで担ってきた国土強靭化に加え、地域創生への貢献が大きな課題となってくる」と分析。地域創生に取り組むうえでは、地元の建設関連企業をはじめ、ITや農業、漁業などさまざまな業種の企業との連携が欠かせない。そのため「資本提携やM&Aも含め、新たな事業を推進しやすいように持ち株会社に移行した」と決断の背景を説明する。

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