大学時代の短期留学は将来にどう影響するか 参加する学生をランダムに選び効果を測定

✎ 1〜 ✎ 156 ✎ 157 ✎ 158 ✎ 最新
拡大
縮小

渡航を伴う留学は日本の大学生に人気がある。コロナ禍以前、留学する学生は着実に増えていた。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、日本人学生の留学参加は新型コロナウイルス発生前の2018年度には7万0541人に上り、10年前の約2.9倍となった。

留学を促す背景には、学生の志向に加えて産官学の支援がある。JASSOの留学者向け奨学金に加え、14年には官民協同の「トビタテ!留学JAPAN」プログラムが立ち上げられている。

前述のデータを詳細に見ると興味深いことがわかる。18年度までの10年間では、参加者が、短期留学(留学期間1カ月未満)では3万1765人増え、長期留学(同1カ月以上)では1万4268人増えたので、短期留学の増加人数は長期留学の約2.2倍。留学の増加は短期留学の増加に支えられていたことがわかる。

短期留学の増加は、日本だけではなく欧米でも同様に見られる。短期留学は、①長期留学に比べて費用が安い、②行き先は英語圏の国に限らず内容もバラエティーに富む、③留年せずに卒業できる、など利点が多いため、参加する学生が大幅に増えたと考えられる。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内