2022年秋の米中間選挙では、かろうじて上下両院を押さえている民主党が敗北するというのが大方の予想だ。さらにその2年後の24年米大統領選挙について、英ロンドンではすでに賭けの予想が始まっている。賭け率で見るとトランプ前大統領が1位、バイデン現大統領は2位という予想が目立つ。16年大統領選挙で見られた米国のポピュリズムの大きな波は収まっていないとの見方が、広く共有されているようだ。
その波を受け、左派では民主社会主義者を名乗るサンダース上院議員に象徴される「社会主義」の台頭が起き、右派の間ではトランプ登場を好機と捉え思想再編を図ろうとする知識人らの運動が始まった。そうした右派知識人らは「国民保守主義(ナショナル・コンサーバティズム)」の名の下に大同団結し、19年夏、首都ワシントンに約500人を集め第1回会合を開いた(同年8月3日号本欄参照)。これら知識人は英語の「国民保守主義者」を略して「ナットコン」と呼ばれている。彼らは19年に引き続き、21年11月に第2回「国民保守主義会議」を開催し、約700人を集めたと報じられたから、思想再編の運動は隆盛のように見える。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら