EV戦国時代 不退転の日系メーカー 電動化投資にアクセル

印刷
A
A

世界中で活発化する電動化投資。日産が新方針を出し、トヨタはより大胆な戦略を打ち出してきた。

写真:トヨタは2021年12月の説明会で今後市場に投入予定のEV16モデルを一挙に披露した

EV(電気自動車)戦国時代についに突入した。2021年は、欧州や米国の自動車メーカーがこぞって電動化への投資積極化を打ち出した年だった。

そうした中、日系大手の中でいち早く大胆な方針を決めたのがホンダだった。21年4月、三部敏宏新社長の就任会見で、40年までに新車をEV、FCV(燃料電池車)にすると発表。ホンダの「脱エンジン」宣言は部品会社に衝撃を与えた。が、三部社長によれば、「目標数字は、欧米勢と比べ、突出しているというより遅れ気味だ。(50年の日本政府の目標である)カーボンニュートラルを達成するギリギリ最低限のラインを掲げている」のだという。

実際、海外メーカーは攻めの姿勢がより鮮明だ。独フォルクスワーゲンは21年12月、EV向けに22〜26年の5年間で520億ユーロ(約6.6兆円)の投資を行う新たな計画を発表。21〜25年の従来計画から5割積み増した。この発表と前後して新しい投資計画を示したのが日産自動車とトヨタ自動車だ。

日系大手の中では先行してEVに経営資源を注いできた日産の計画は、意外にも保守的だった(→関連記事へ)。一方、市場では「EVに否定的」ともみられていたトヨタが、21年5月に出していた計画を刷新(→関連記事へ)。合計8兆円という大胆な投資方針をぶち上げて業界を驚かせた。次記事からトヨタ、日産の新戦略の狙いに迫る。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
トヨタ国内販売幹部が交代、増える受注残に危機感
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
パナソニック「指定価格」導入に揺れる家電量販店
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
「カップ麺の牛乳戻し」、子どもの食生活が危機的だ
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
TSMCが触手、日本の圧倒的な「半導体技術」
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内