戸建住宅のガリバーが射止めたロシア企業の価値 飯田グループ、苦節2年の買収交渉の舞台裏

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分譲戸建て住宅のガリバー・飯田グループホールディングスがロシアの林業大手を子会社化する。ウッドショック禍の業界にあって、何を意味する一手なのか。

2021年7月、ロシアのハバロフスクで行われた株式譲渡契約の調印式(飯田グループホールディングス提供)

苦節2年の交渉が結実した。射止めた相手はロシア企業だ。

分譲戸建て住宅のガリバー、飯田グループホールディングス(GHD)は12月8日、ロシアの林業大手「ロシアフォレストプロダクツ」(RFP)の株75%を投資ファンドなどから買い取り、子会社化すると発表した。

設備投資のための第三者割当増資の引き受けや融資も合わせ、取得価格は約600億円。2022年1月中旬をメドに株式を取得する。飯田GHDにとって過去最大の買収案件となる。

1年間分の木材使用量を確保

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