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ベラルーシ経由の難民流入で緊張する欧州とロシア EUの対ロシア・ベラルーシ強硬論は日本の国益に直接関係しない

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日本ではそれほど大きく報道されていないが、欧州では中東からベラルーシ経由で流入してくる難民・移民が深刻な問題を引き起こしている。EU(欧州連合)、とりわけポーランドは、ベラルーシが故意に中東などからの難民・移民をEU諸国に送り込んでいるとみている。そのような手段で欧州社会を弱体化させようとしているとEUは考えている。さらに、ベラルーシの背後にはロシアがいるとの見方をしている。

とくに深刻な問題がベラルーシ・ポーランド国境で生じている。11月8日には、同国境地帯でポーランド治安部隊と難民・移民の激しい衝突があった。〈ベラルーシのルカシェンコ大統領は対決色を強めている。10日、ロシアの軍事専門誌に「移民・難民を運んでいるのは欧州の密航業者だ」と独自の見解を披露。11日の閣僚会議で、EUが追加制裁に踏み切れば「欧州向けのガス輸送を止める」と警告した。/ベラルーシにはロシアが欧州向けに天然ガスを供給する主要パイプラインの一つが走る。2008年にはもう一つのパイプライン通過国であるウクライナ経由のガス輸送が止まり、多くの欧州国が深刻なエネルギー危機に陥った。冬を前にガス価格高騰に悩むEUを脅す狙いだ。/ベラルーシはポーランドが国境警備隊や警察に加え約1万5千人の兵士を国境地帯に投入したことをとらえ、「欧州を巻き込んでベラルーシと紛争を起こす狙いだ」(フレニン国防相)とも主張。ポーランド国境を「ロシアとの国家連合と欧米との境界」と位置づけ、ロシアを巻き込んで対抗策をとる構えだ〉(11月16日「朝日新聞デジタル」)。

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