上場以来初の通期黒字化も、「結果的にそうなっただけ」と冷静に受け止める山田進太郎CEO。メルカリが次に目指す姿とは。
「ソウゾウ」復活で現れた意外な波及効果
――メルカリショップスは子会社のソウゾウが開発しました。ショップスはメルカリの新機能であるにもかかわらず、なぜメルカリ本体ではなくソウゾウが手掛けたのでしょうか。
ショップスはメルカリと密接なサービスではあるが、メルペイの加盟店向けのソリューションを作ろうというところから始まっており、(メルカリとメルペイ)両方の会社と等距離かつ密接にやりとりしている。在庫管理の機能など裏側の仕組みもイチから開発しており、まったく新しい独立したサービスだ。
人材採用の観点でも、別会社にして、新規事業をやっていくぞと社内外に宣言したほうがよかった面がある。
「ソウゾウ」という社名にしたのは、実は同社のCEO・石川(佑樹氏)から「もう一度会社を作るなら同じ名前を使いたい」と提案されたのがきっかけ。僕自身はまったく想定していなかったが、今考えるといいアイデアだった。
――どのような点がよかった?
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