有料会員限定

迫る相続・贈与税の「一体化」生前贈与には頼れない Part1 最新事情

✎ 1〜 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15
印刷
A
A

「格差是正」に向かう税制。節税の手段を奪われ、富裕層を激震が襲う。

昨年末に税制改正大綱を決定した与党税調。資産課税にもメスが入った(時事)

特集「相続の新常識」の他の記事を読む

税の関係者の間に衝撃が走った。自民・公明両党が昨年12月に発表した「令和3年度税制改正大綱」に次の文が載ったのだ。

「相続税と贈与税をより一体的に捉えて課税する観点から、現行の相続時精算課税制度と暦年課税制度のあり方を見直す

これは「資産移転の時期の選択に中立的な相続税・贈与税に向けた検討」という題目の下、書かれた一文だ。なぜこれが衝撃か。それは贈与税の実質廃止を目指すと読めるからである。公明党の西田実仁・税制調査会長は、「6年前から言い続けてきた。『格差固定化の防止』はわれわれがずっと訴えてきた主張だ」と力を込める。

富が一部の人に集中しすぎないよう、再分配の機能を果たしてきた相続税。創設は1905年と古い。その後、相続税を逃れようと生前贈与をする人が増えたため、47年に贈与税が創設された。

贈与税には、暦年課税と相続時精算課税があり、どちらか一方しか選択できない。暦年課税は、1年ごとの贈与額に対して課税するものだが、年110万円までなら非課税となる。そのため、毎年コツコツと長期にわたり、生前贈与をして節税する人は多い。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ディズニー大転換「入園者数引き下げ」戦略の背景
ディズニー大転換「入園者数引き下げ」戦略の背景
トヨタ初のEV、サブスクで多難な船出
トヨタ初のEV、サブスクで多難な船出
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
ANAとJAL、燃油サーチャージ「空前の高値」の苦悩
ANAとJAL、燃油サーチャージ「空前の高値」の苦悩
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内