戦後政治史 第三版 石川真澄、山口二郎著
戦後50年の1995年に政治記者によるコンパクト通史として出版され、2004年に政治学者によって加筆された。そして第三版ではその後の6年間を追加して戦後65年を通観している。わずか6年での増補は早すぎる気もしそうだが、その間日本政治は首相の相次ぐ交代、民意による初めての政権交代など、激動を極めたことを考えれば妥当といえよう。
タイトルに「戦後」と付し、第三版でも第2次大戦終了後から書き出しているのは、ここから「本格的な民主政治が始まった」ことによる。巻末に付されている国政選挙の結果データも、「民意の大きな動き、変化が凝縮されている」だけに、本文を補う数字資料として見逃せない。
岩波新書 945円
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