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東急「定期客引き留め策」の結果とこれから テレワーク浸透で揺らぐ都市鉄道の「屋台骨」

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東急電鉄は定期券利用者つなぎ留めへ各種サービスを試行する(記者撮影)

コロナ禍で大きく変わった移動のあり方は、これまで盤石だった都市鉄道の経営に大きな影響を与えている。とくに深刻なのは「屋台骨」だった通勤定期客の減少だ。そんな中、定期券保有者を対象にしたサービスの提供で「つなぎ留め」を図ろうとする動きがみられる。

東急電鉄は5月12日から、定期券保有者を対象にしたサブスクリプション型サービス「TuyTuy(ツイツイ)」の実証実験を開始した。月額制でモバイルバッテリーや傘のシェアサービスなどが使えるという内容で、定期券ユーザーのつなぎ留めを狙う。

一方、親会社の東急は今年1月から4月下旬まで、通勤定期券保有者を主な対象とした会員制サービス「DENTO(デント)」の実証実験を実施。同社は5月、その利用状況などの結果を発表した。定期券に「新たな付加価値」を生む試みは成功するのか。

モバイル電源やシェア傘を定額で

「定期の利用減はかなり大きい。定期券というサービス自体は先に収入が得られる優れた商品であり、その点では大きな影響と思っている。保有の継続(をしてもらうこと)ができるかというところを実証実験で見ていきたい」。東急電鉄鉄道事業本部の盛田浩市・運輸計画課長はツイツイの狙いについてこう語る。

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