多くのアパレル企業がデジタル人材確保に四苦八苦する中、EC強化のためにエンジニアらの採用をいち早く進めてきたのが、「ジャーナルスタンダード」などを展開するセレクトショップ大手のベイクルーズだ。
同社のEC売上高は5年前から3倍以上に拡大し、コロナ禍でECシフトが加速した2020年8月期実績は全社売上高の約4割(510億円)を占める。実店舗を持つ国内アパレルのEC売上高ではユニクロ(2020年8月期の国内EC売上高1076億円)とアダストリア(2021年2月期の同538億円)に次ぐ規模だ。
ベイクルーズの最大の特徴は、販売手数料のかかるゾゾタウンなどのECモールに依存せず、7割超を自社のECサイトで稼ぐ点にある。EC事業を担う「EC統括」には約240人が在籍する。
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