販売数量シェアでビール類首位を奪取
前回の首位奪還は「のどごし」がヒットした2009年。ただ1年で陥落し、その後はアサヒグループHDの首位独走を許した。
──アサヒグループHDが販売数量を非開示にしたため推定値となりますが、昨年、ビール類シェアでトップになりました。
いってみれば非公式記録だが、そうみたいだ。ただ、ビール市場全体が縮小している中では、シェア争いに意味はない。「売れているビールを飲もう」という消費者も昔ほどにはいないし、投資家もシェアではなく利益を重視している。
販売数量の公表は統計という観点で必要なものだと思う。アサヒはいずれ公表してくれるのかな。でも、無駄な競争をあおるために販売数量の数字が使われるのなら、私は(非開示という)アサヒの考え方でいいと思う。
──無駄な競争というのは。
シェアを取るために多額の費用をかけて販促キャンペーンを過剰に行ったり、在庫を積み増したりすること。トップになれば社員のモチベーションが上がるのは当然だが、シェアを上げようと営業の人間はむきになってしまう。結果として消耗戦に陥る。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら