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巣ごもり需要を取り込み100年企業の強みを発揮 【5947】リンナイ

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家事の時短ニーズやコロナ下での生活変容を追い風にヒットを連発。

レシピを送信すると、ガスコンロの火加減などが自動で調整されるスマホアプリを配信(写真:リンナイ)

2020年9月に創業100周年を迎えた老舗ガス機器メーカーが、リンナイである。

名古屋市に本社を置く同社の起源は、1920年創立の「林内商会」にさかのぼる。社名は初代社長の内藤秀次郎と2代目社長の林兼吉の名字から1字ずつ採った。2人は東邦ガスの前身、名古屋瓦斯で同僚だった間柄である。

加圧式石油コンロの製造・販売から事業を開始。戦後にはガス赤外線ストーブをはじめとするヒット商品を次々と飛ばした。現在ではガス機器で国内シェア首位。世界80カ国以上で同製品を展開するグローバル企業に成長した。

今21年3月期は、序盤で新型コロナウイルスの世界規模の感染拡大に足を引っ張られた。国内も昨春の緊急事態宣言下で販促が制限され、売り上げが落ち込んだ。一方で1人当たり10万円の特別定額給付金の支給などが高価格帯のガス機器を購入する動きへの追い風となったようだ。強みとする高付価値品で「巣ごもり需要」を取り込み、業績は徐々に上向いた。

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