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「業界内順位は気にしない野武士的な商社でありたい」 貸谷伊知郎 豊田通商 社長

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かしたに・いちろう 1959年生まれ。83年同志社大学経済学部卒業、豊田通商入社。アフリカ現地での要職などを経て、2011年執行役員、15年常務執行役員、17年専務執行役員に就任。18年4月から現職。(撮影:梅谷秀司)
トヨタ自動車グループの商社である豊田通商。自動車関連をはじめ幅広い事業を展開する。最近、5大商社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅)の一角である丸紅を時価総額で抜き、業界「5番手」となった。今後の成長戦略について、貸谷伊知郎社長に話を聞いた。

トヨタ車の販売強化、アフリカ市場を開拓

30万台中間層が増加するアフリカでは新車需要が拡大し続けている。とくに市場の約半分を占める南アフリカでの施策がカギになる。

──2020年8月末に米投資家のウォーレン・バフェット氏が日本の5大商社に投資していることが判明しましたが、豊田通商は投資対象ではありませんでした。

ニュースが流れた瞬間に、うちは入っていないんだなとわかった。まさか日本の商社株に投資するとは想像していなかった。ただ、日本の商社株に注目が集まったことは、日本の株式市場、経済にとってプラスだったと思う。

──なぜバフェット氏は豊通に投資しなかったのだと思いますか。

私なりにその答えは持っている。まず、豊通は純利益では上位5社には入っていないし、資源事業もほとんど手がけていない。株の流動性の低さもあったかもしれない。他商社には保有比率が10%を超える株主はいない(豊通株はトヨタ自動車が約2割、豊田自動織機が約1割を保有している)。PBR(株価純資産倍率)でいえば、豊通は1倍を超えている(20年12月22日時点で1.07倍)。どれが決定的な要因なのかはバフェット氏に聞いてみないとわからないが、複数の指標から総合的に決められたのだと考える。

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