中国の食卓に「カリフォルニア米」上陸 地元スーパーで一般消費者向けに販売予定

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中国の食卓に米国産のコメが間もなく上陸する。11月4日、穀物メジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)の担当者が「近日中に福建省厦門(アモイ)市でアメリカ米のテスト販売を始める」と明らかにした。

米国のコメ生産者団体のUSAライス連合会によれば、中国に輸出される最初のアメリカ米はカリフォルニア州産の「カルローズ」20トンで、厦門の食品貿易会社の明穂粮油貿易がADMを通じて購入した。すでに通関手続きが完了しており、地元スーパーで一般消費者向けに5キログラム単位で販売される予定だ。

中国は世界最大のコメの輸入国だが、主にタイやベトナムから輸入してきた。中国海関総署(税関)は2018年12月末に米国産のコメの輸入を解禁。その後2年近くを経て、ようやく初輸入が実現した。米国は19年に総額19億ドル(約1976億円)相当のコメを輸出した。輸出先の上位3カ国は日本、メキシコ、ハイチとなっている。

中国の業界関係者の間では、アメリカ米の上陸には中国政府と米国政府が今年1月に合意した貿易協定の「第1段階」が影響しているとの見方が少なくない。中国は合意に基づく目標の約71%に当たる236億ドル(約2兆4539億円)相当の農産物をすでに米国から購入。年間の対中輸出額は史上最高を記録する可能性があるという。

(財新記者:張而弛、原文の配信は11月6日)

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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