「YouTubeはテレビと真逆の革命を起こした」 インタビュー/ユーチューブ 最高ビジネス責任者 ロバート・キンセル
テレビ局とは真逆のモデル
――ユーチューブがここまで成長した理由は何なのでしょうか。
ユーチューブという名前の由来は、世界中で「あなた(You)」が「ブラウン管(Tube)」に何でも投稿できる、つまり開かれた場だということ。ちょっとしたものを時々投稿する人もいれば、つねに投稿し続けるクリエーター(ユーチューバー)も出てきた。スマートフォンの普及もあり、驚くほど幅広いコンテンツが積み重なっていった。
これまでに類を見ない量のコンテンツがあれば、視聴者を引きつける。放送枠が1日24時間に限られ、少ないコンテンツでできるだけ多くの人に訴求しなければならないテレビ局とは真逆のモデルだ。ユーチューブでは投稿者が無理に幅広い視聴層にアピールする必要がないからこそ、多種多様なコンテンツが貯まっていった。視聴者は自分の興味に合ったものを楽しむことができる。
視聴者とクリエーターの両方がそろえば、広告主を取り込むのが容易になる。視聴者へのリーチを確保し、(マーケティングの)目標を達成できる。そうして好循環が回り出す。
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