雑貨チェーン「メイソウ」が米国上場へ 中国の生活雑貨チェーン大手が新規株式公開を計画

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中国の生活雑貨チェーン大手の名創優品(メイソウ)が、米ニューヨーク証券取引所でのIPO(新規株式公開)を計画していることが明らかになった。株式の売り出し価格や調達予定額については、まだ明らかにしていない。

メイソウは7年前に広東省広州市で創業し、日用品、電子機器、衣料品、アクセサリー、化粧品など多様な生活雑貨をそろえた店舗をチェーン展開して急成長した。2020年のチェーン全体の流通総額は190億元(約2938億円)に達する。

同社のセールスポイントは何といっても価格の安さだ。20会計年度に中国市場で販売した商品の95%以上は単価が50元(約773円)未満だった。品ぞろえは定番商品だけで8000SKU(最小管理単位)に上り、大部分がメイソウのプライベートブランド。さらに(新製品や季節商品など)毎月平均600SKU以上を新たに投入している。

同社は低価格を武器に海外進出を加速する。20会計年度の総売上高に占める地域別の比率は中国が67.3%、中国を除くアジアが15.9%、米国が13.5%だった。

メイソウは世界の約1000社のサプライヤーから商品を仕入れており、その8〜9割が中国の珠江デルタ地区と長江デルタ地区に集中している。それが同社の価格競争力の強力な後ろ盾になっているという。

(財新記者:沈欣悦、原文の配信は9月24日)

中国の独立系メディア「財新」の記事は東洋経済オンラインでも配信しています。
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