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国際的評判より内政の安定、強硬化する中国の対米外交 人民日報ネット版が米国を口汚く糾弾する論文を連載

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中国は米国との対決姿勢を強める。写真は「新型コロナは米国起源」と唱えた中国外務省の趙立堅報道官(ロイター/ アフロ)

新型コロナウイルスの感染者数を示す米ジョンズ・ホプキンス大学の世界地図は、この2カ月ほどで真っ赤に染まった。過去1カ月の大きな変化は、ロシアやブラジル、トルコ、インドなどでの感染が急激に広がったこと。先進国が自国の火消しに追われる中、新型コロナは医療設備の整わない国々を襲撃している。

日々赤くなる世界地図と対照的に、各国はますます中国から距離を置く。習近平国家主席は寛大な救世主を演ずべく、世界に向けてマスク外交を展開した。緊急事態下で、各国は中国の医療品生産力に頼らざるをえない。だが、その品質にはインドなどの発展途上国からも疑問の声が上がる。

中国は共産党体制のおかげで新型コロナの封じ込めに成功した、と自画自賛する習近平政権は、蔡英文政権の見事な行政手腕と国際的評価の高まりにいら立ちを募らせ、台湾への軍事的・外交的圧力を強化。台湾の世界保健機関(WHO)総会参加に好意的な発言をしたニュージーランドなどにも非難の語気を強める。

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