新幹線と日本の半世紀 1億人の新幹線-文化の視点からその歴史を読む 近藤正高著
現在、新幹線は1970年代前半と並ぶ建設ラッシュに沸く。64年の東海道の開業以来全国に路線網を広げ、都市間の時間距離が短縮されたことで、ビジネスばかりでなく、ライフスタイルの新たな創造といった影響も見逃せない。
特筆されるのは、「情報機関としての新幹線」、それを一歩進めた「コミュニケーションメディアとしての新幹線」だ。たとえば、“遠距離恋愛”サポートの「シンデレラエクスプレス」。安全・正確・スピード・頻度というメカニカルなイメージの強かった新幹線に、ヒューマンな要素も付け加えることに成功した。
フリーランスの著者が、新幹線半世紀の歴史を社会動向とのかかわりの中で「外側」から見直す。
交通新聞社新書 840円
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