海外向けスマホ拡大でシャオミ復調 2019年12月期の業績がアナリスト予想を上回る

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中国のスマートフォン大手、小米(シャオミ)の業績が復調している。2019年10~12月期の売上高は前年同期比27.1%増の564億7000万元(約8540億円)、調整後利益は同26.5%増の23億4000万元(約353億円)と、どちらもアナリストの事前予想を上回った。シャオミの四半期ベースの売上高は18年初めまでずっと70%前後の成長率を維持していた。ところが19年以降はその幅が大きく縮小していた。

シャオミはIT家電製品やインターネットサービスなど事業の多角化を進めてきたが、依然として大黒柱はスマホであり、総売上高の54.5%を占めている。19年10~12月期のスマホ事業の売上高は308億元(約4658億円)と前年同期比23%増加、出荷台数は3260万台と同30%増加した。

それを支えるのが海外市場での成長だ。シャオミは地域別の出荷データを明らかにしていないが、調査会社カナリスによれば、19年10~12月期の出荷台数は中国国内向けが14%減少し、海外向けは43%増加。その結果、すでに海外向けが総出荷台数の4分の3を占めている。

シャオミ総裁(社長に相当)の王翔氏は、新型コロナウイルスによる海外需要減の影響は主に4~5月に表れるとの見解を示したうえで「スマホ需要は底堅く、一時的に先送りされるだけ」と強調した。

(財新記者 何書静、原文は3月31日配信)

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財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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