
健全な企業活動を阻害する最近の風潮

米国人の日本経済観
本社 この2月、アメリカに行かれて、ニューヨークの証券アナリストの日本経済観があまりにも悲観的なのに驚かれたようですが……。
盛田 私どものアニュアル・レポートができたので、ニューヨークの証券アナリスト協会へ説明に行ったのですが、インベスター(機関投資家)は日本経済がこれからどうなるのか非常に心配している。
アメリカですら〝石油危機〟で困っているのだから、ほぼ100%輸入に頼っている日本はたいへん深刻に違いないということですね。
それにトイレット・ペーパーが足りない、洗剤が足りないというように、品不足パニックの記事がどんどん届くものだから、日本経済はたいへんな事態へ追い込まれているだろう。そんな状況で日本の企業はやっていけるだろうか。さらには、自由経済機構を維持できるのだろうか、と悲観論が支配していた。
本社 それで盛田さんは急きょスピーチの変更をされたようですが。
盛田 日本経済はいま、産業構造変革の1つの転換期にあるので、一時のケイオス(混乱)は避けられないが、それで日本経済がアウトになると断定するのは早計すぎる。
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