ツルハ、ウエルシア、そしてマツモトキヨシ・ココカラファイン連合は業界首位の座をめぐり、次なる経営統合を狙う。再編の焦点は、サンドラッグや地方有力チェーンだ。
「ドラッグストア業界は現在、10グループ程度が緩やかに連携しているが、ここ数年内には大手3社ぐらいに経営統合されていくだろう」。業界トップ、ツルハホールディングス(HD)の堀川政司社長はこのように語る。
ドラッグ業界では、再編に向けた動きが本格化している。
「再編第1幕」は、業界5位のマツモトキヨシHDと業界7位のココカラファインとの提携だ。両社は今年8月に経営統合準備委員会を設置し、2020年1月をメドに統合に向けた協議を進める。統合が実現すれば、売上高1兆円規模、総店舗数3000店超と、現在トップのツルハを抜き、業界首位に躍り出る。
「一気に日本一になる。いずれはアジア全体でも1番を取りたい」(マツキヨの松本清雄社長)、「マツキヨは優れた商品開発能力やマーケティング力、店舗運営能力がある。そうしたノウハウを移植すれば、ココカラの経営課題も解決できる」(ココカラの塚本厚志社長)。8月に都内で行われた会見で、両社トップはこう言って、がっちりと握手を交わした。
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