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史上最長政権の危うい末路 目標喪失で立ち往生か

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同郷の元3首相を抜き在任最長となった安倍首相。だが歴史的実績には程遠い。

新たな疑惑の対象となった首相主催の「桜を見る会」(写真は2019年4月)(ロイター/ アフロ)

桜が因で花道に追い詰められ、散り急ぐかも、と予想する声も出始めた。10月下旬の「1週間に2閣僚辞任」に続き、11月8日、首相主催の公式行事の「桜を見る会」への招待疑惑が飛び出した。参議院予算委員会での共産党議員の追及が発端で、安倍晋三首相の後援会による便宜供与問題が急浮上し、政権の行方がにわかに怪しくなってきた。

長期「1強」の慢心、増長、弛緩の表れであるのは疑いないが、一方で、安倍首相は11月20日、第1次内閣も含めた通算在任日数が2887日に達し、桂太郎元首相を抜いて史上単独1位の最長首相に躍り出た。安倍首相は、6月に歴代3位だった伊藤博文元首相(通算在任2720日)を、8月には同2位の佐藤栄作元首相(同2798日)を追い越し、今年、上位3人をごぼう抜きにした。

安倍首相の選挙区は衆議院山口4区で、桂、佐藤、伊藤の3元首相と合わせて、在任記録1〜4位は山口県人で独占しているが、4人の首相にはもう1つ、隠れた共通事項がある。4人とも在任中、日韓関係で特筆される重要な出来事に立ち合っている。

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