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ホンダをむしばむ危機の正体 国内4輪事業は赤字

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ホンダの国内4輪事業の業績が低迷している。国内の生産能力過剰に加え、軽自動車と小型車に偏る販売が原因。4輪事業の収益改善にも国内の立て直しが必要だ。

本誌:森川郁子

「新型フィットは、発売が計画より遅れていて情報が入らない。売り上げに貢献してくれると期待していたが、これでは売りたくても売れない」

今秋、日本で発表されるホンダの主力コンパクトカー「フィット」(4代目)。都内のホンダ販売店営業担当者は、新型フィットについてこんな懸念を示した。

2001年に登場した初代は低価格・低燃費、広い室内空間を売りに、トヨタ自動車の「カローラ」が33年間守った国内最販車の称号を奪い、一世を風靡した。

しかし、13年に投入した3代目は、発売から1年間で5回のリコールを起こし、日本では軽自動車を除く「登録車」で年間首位を逃した。18年には約9万台売れているが、当初の期待には届かない。

6年ぶりとなる4代目は「運転しやすく、使いやすい、よい車に仕上がっている」と複数のホンダ関係者が語る自信作だ。しかし部品生産の不具合の影響で、もともと11月中旬発売の予定だったものが、12月中旬以降に延期されるという情報が販売店に回っている。

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