有料会員限定

調達の現場 「豊田章男 100年の孤独」 第22回

✎ 1〜 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 最新
拡大
縮小
(撮影:風間仁一郎)

クルマは、そもそも約75%が仕入先からの部品でつくられている。ということは、部品の調達にかかる費用は、桁外れに大きい。トヨタ自動車の場合、売上原価二十数兆円の約75%が部品の購買費に当たる。ザックリ計算して、年間15兆円以上の巨額に及ぶ。さすが、世界のトヨタらしいスケールの大きな話だ。

この部品購買費をどこまで圧縮できるかに、トヨタの命運が懸かっている、といっても過言ではない。しかし、それは、トヨタだけの力では限界がある。仕入先と協力し、徹底して「原価のつくり込み」を行う必要がある。問われるのは、“調達力”だ。

従来、自動車メーカーと仕入先の関係は“ケイレツ”と呼ばれ、上下および従属関係が存在した。メーカーを頂点に、ティア1、ティア2……というふうにピラミッド構造になっていた。“ケイレツ”批判はかねてあった。

【ケイレツ】企業系列すなわち企業間の結合関係。通常の取引に加えて融資、役員の派遣、技術指導などを行い、密接に連携する。自動車産業の場合、実質的に自動車メーカーと部品メーカーの支配と従属かつ相互依存の関係が多い。

関連記事
トピックボードAD
トレンドライブラリーAD
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
東洋経済オンライン有料会員のご案内