韓国サムスン電子、米アップル、中国ファーウェイ。今、世界のスマートフォンメーカーがこぞって、日本のソニーの半導体拠点を訪れている。
お目当ては、CMOSイメージセンサー(以下、CMOS)だ。CMOSは光信号を受け取り、電気信号に変換する半導体。人間の体でいえば目の網膜に当たる。デジタルカメラやスマホのカメラ、工場の製造装置や自動車のADAS(先進運転支援システム)に搭載され、需要が急増している。
成長を牽引するのが、半導体事業において売上高の8割を占めるスマホのカメラだ。スマホ業界はカメラの多眼化が進んでおり、サムスンやファーウェイは4眼搭載モデルを展開している。高性能なセンサーの安定供給をしてほしいというスマホメーカーからのラブコールを受け、ソニーの工場はここ1年以上「フル稼働状態」(十時裕樹CFO)でも需要に応えきれていない。
その結果、半導体事業の売上高は2018年度8793億円。CMOS市場におけるシェアは50%に上る。スマホ向けに限れば4割、高価格帯では8割が同社のCMOSを使っているという試算もある。約50兆円の規模がある半導体市場においてCMOSが占める割合は3%弱と小さいが、このニッチ市場で確かな存在感を発揮している。
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