現代アートのオンライン販売「タグボート」社長 徳光健治氏に聞く 『教養としてのアート 投資としてのアート』を書いた

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ZOZOの前澤友作社長が123億円で落札したバスキア、築地のバンクシー作らしきネズミの絵。日本でも現代アートの存在に光が差してきた。鑑賞するだけという受け身から、買うという行動を通してアートをもっと身近に、と唱える。まずは10万円の作品から、が著者のオススメだ。

教養としてのアート 投資としてのアート
教養としてのアート 投資としてのアート(徳光健治 著/クロスメディア・パブリッシング/1480円+税/239ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

現代アートは未知の体験、わからないから面白い

──現代アートに関心はあるんですが、いかんせん意味が……

わからない、ですよね。僕も20年見てきてわからない。でもわからないからこそ、どんな秘密のカギがあるのか考える。未知を体験するのが現代アートの面白さです。わからないから面白い。私の周りでも、事業家や新しいことにチャレンジしている人に現代アート好きが多い。自分の経験や知識だけでは理解できないことをより知りたい、という探究心なのでしょう。

──この本では、現代アートを新たな投資先、と位置づけている?

それも1つということ。買う目的は何でもいいけど、どうせなら価値が上がったほうがいい。実際に10万円で買って30万、50万円と上がっていくことは珍しくありません。10年タームで見ると株のような金融商品よりも平均してリターン率が高いんです。変な作品さえ選ばなければ、15〜20%の売買手数料込みでもアートのほうが2〜3倍になる可能性は高い。

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