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慶応大学 特任准教授/プロデューサー 若新雄純 「ナルシスト」全開の道化師 その多彩な仕掛けの中身

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ロン毛茶髪にカジュアルな服装を貫き、「プロデューサー」を自称する。彼はふざけているわけではない。その仕事内容は極めてまじめなものだ。

道化を自ら進んで演じているのだという。茶髪に、首回りがゆるい服装、左手の親指には銀ラメのマニキュアがキラキラと光っている。ナルシストで、偏屈で、マザコンで……さらには年齢も非公表。通称だった「雄純」に戸籍上も改名してしまった。自意識過剰で、付き合うと面倒そうな雰囲気がプンプンしている。

しかし、実は人付き合いの達人であり、人脈は広い。彼が泳ぎ回るフィールドは多彩だ。

ざっと肩書を並べるだけでも、慶応大学の特任准教授、鯖江市役所JK課などの地方創生プロデューサー、会社代表として企業文化や企業ブランディングの活性化を担う仕掛け人、最近ではテレビやラジオのコメンテーターの仕事も増えている。ただし、どの肩書を見ても仕事の内容はつかみどころがない。若新雄純(わかしん・ゆうじゅん)とは、いったい何者なのか。

慶応大学SFCにあるロッジ風の研究棟にて。若新は、エキセントリックな若手研究者を発掘・奨励するプロジェクトのリーダーを務めている(写真:大澤 誠)

若新は信号機も自動販売機もないような、福井県若狭町の山村に生まれ育った。両親は学校の先生だった。中学生のときに、ビジュアル系バンドにハマり、音楽活動に熱中する。同時に、ナルシスティックな性格にも気づいて鏡を見てばかりの日々を過ごした。

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