かつてジョージ・ソロス氏と組んでクォンタムファンドを設立、10年間で4200%という驚異的なリターンを生んだジム・ロジャーズ氏。その著名投資家の目に現在の世界はどう映っているのだろうか。
アベノミクスで財政破綻 若者は成長する国へ行け
──本書の中で「もし私がいま10歳の日本人ならばAK-47(自動小銃。通称・カラシニコフ)を買うか、この国を去ることを選ぶ」と書いています。
「銃を買え」というのは象徴的な意味においてだよ。30年後には銃による攻撃よりもサイバー攻撃のほうが脅威になっているだろうし。私が日本人の若者なら、迷わず韓国、中国、コロンビア、ベトナムのいずれかの国に移住する。これら4カ国は今後、高成長が期待できるからだ。
アベノミクスの影響で、日本は今、深刻な状況に直面している。政府には膨大な借金があり、しかも増え続けている。一方で、少子化で人口が急速に減少する。今から30年後、10歳の子が40歳になる2049年には日本の財政は破綻しているだろう。
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