ドコモ頭打ちで加速するNTTの海外成長戦略 海外売上高の目標は実績比の3割増
新社長の下、成長の牽引役としてITサービスの海外強化を急ぐ。
「インディカー・シリーズ」は、米国で絶大な人気を誇るフォーミュラカーのレースだ。時速350キロメートル以上で疾走する楕円形のサーキットコースや市街地でレースが行われ、全17戦の総合ポイントを競う。中でも毎年5月にインディアナポリスで行われる超高速の500マイルレースは100年以上の歴史を有し、全米で数百万世帯がテレビ観戦する。
米国で社名アピール
1月中旬、米国で記者会見が開かれ、日本のNTT(日本電信電話)グループが、今年からインディカー・シリーズの冠スポンサーになることが発表された。また公式テクノロジーパートナーとして、各レース会場や参戦チームにデジタル通信技術も提供する。
大人気のモータースポーツだけに、広告価値は高い。当然、NTTが支払うスポンサー料も相当な金額になるが、澤田純社長は、「米国でインディカー・シリーズの人気はものすごい。NTTブランドの認知に大きな効果があるはず」と期待を寄せる。
NTTが今、グループの成長戦略として力を入れるのが海外での事業拡大だ。対象は法人などに対するクラウドやシステム構築といったシステムインテグレーション(SI)系のITサービス。米国はその最重要市場の1つだが、今のNTTは現地での知名度が低い。
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