ITサービス事業の海外展開強化に向け、大がかりなグループ内再編へ踏み切ったNTT。その陣頭指揮を執る澤田純社長に聞いた。
──これまでは個社がバラバラにITサービスを手がける体制でした。
持ち株会社のNTTがグローバルビジネスにコミットし始めたのはディメンション・データを買収した2010年からだが、しばらくは事業規模の拡大を優先させた。最初から統合を目指すと、統合作業に労力をそがれて、売り上げを伸ばすのがしんどくなる。結果的に海外売上高はこの7〜8年で3倍くらいになり、約2兆円まで来た。
──そうした従来の体制を見直し、今夏に3社を再編成する計画です。
売り上げは伸びたが、利益が伸び悩んでいる。そこでセキュリティーやクラウドも部分的に統合した。NTTドコモが今後サチュレート(飽和)していくのは見えているので、ITサービスの利益を早く増やしていく必要がある。そのためにも、一気に3社を統合・再編成すべきだと判断した。
個社ごとに、例えば3つの会社がそれぞれ同じ事業をやると、単純に言えば売り上げも3倍になる。ただ、事業規模が大きくなるにつれて徐々にバッティングするようになった。グループの中でも、「『One NTT』のほうがやりやすく、利益も出せる」というコンセンサスができ始めていたところで、タイミングとしてもちょうどいい。
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