ヘッジファンド投資ガイドブック 高橋誠、浅岡泰史著
ヘッジファンド活用の企業年金運用が、諸外国に比べて多いのが日本だ。その傾向はリーマンショック後も、それほど変わっていない。「絶対リターンの獲得」と「伝統資産との相関の低さ」という投資家の期待は依然として大きい。
リーマンショックを経て、ヘッジファンドはどう変わったか。ヘッジファンドに何が起こったのか。その人気離散は一時的なものだったと見なしていいのか。そして今後は。そもそもヘッジファンドは性悪ではないのか。そういった基本的な疑問点に答えることで、ヘッジファンドにまつわる誤解や神話を問い直し、その本質をあらためて明らかにする。
世界的に大規模な金融緩和が続く。それは過剰流動性を日ましに大きくしている。欧米当局はそれに対して金融機関規制で臨む。「シャドーバンク」であるヘッジファンドもその枠外にはない。新たな措置の影響を知るうえでも、本書程度の基礎知識は欠かせない。
東洋経済新報社 2940円
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