飛行機操縦の特訓でアラスカに滞在した筆者。社会主義的な政策を取り、米国本土と異なる意識を持つアラスカの人々との交流から感じたものは。
今年に入ってから、飛行機の操縦を習い始めた。日本では珍しいかもしれないが、米国では変わった趣味でもない。第2次世界大戦時にパイロットをしていた米国人が終戦後、飛行機を趣味として飛ばすようになったのだ。
戦後まもなく生まれたベビーブーム世代も飛行機にあこがれて育った。義父もその一人だ。飛行機の操縦ができる義父の影響で、義理の弟は大学在学中に、夫は約6年前にそれぞれ操縦士免許を取得した。周囲の勧めもあり、私もついに免許取得を決断した。
サンフランシスコのベイエリアで少しばかりの訓練を受けた後、アラスカ州パーマーにあるスクールが開催する2週間の特訓コースに申し込んだ。アラスカは空が広々としていて、初心者でも飛行機を操縦しやすい環境だろうと想像していたが、飛ぶのは思いのほか難しかった。飛行機や水上飛行機が自動車のように使われていて、ほとんど誰もが操縦するため、空が混雑するからだ。特訓コースの教官は「無線を切っているパイロットは多いし、無免許飛行も多い」と初日に私に注意を促した。
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