安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなる自民党総裁選挙(9月7日告示・20日投開票)の幕が切って落とされた。事実上、内閣総理大臣(首相)を決める政権党総裁の選出ではあるが、国民的な盛り上がりに欠ける。
一方、自民党所属の衆・参議院議員405人と、党員票405票を持つ各地方組織はヒートアップしている。党関係者だけの選挙戦である。
総裁選の焦点は早くも安倍氏の“勝ち方”に移っている。
最大派閥の細田派94人、第2派閥の麻生派59人、第4派閥の岸田派48人、第5派閥の二階派44人、そして石原派12人は「安倍3選」支持である。
注目された第3派閥の竹下派(55人)は8月9日、支持候補の一本化が不調に終わり、自主投票を決めた。
事実上の分裂選挙となる。その背景には、今なお隠然たる影響力を有する青木幹雄元参議院議員会長の強い要請によって参院竹下派(21人)が石破氏支持を受け入れたことがある。
竹下亘会長(総務会長)が8月21日に石破氏支持を明らかにしたこともあり、衆院竹下派(34人)側から「反安倍」のベテラン議員の船田元、三原朝彦両氏など10人弱が石破氏に一票を投じるとみられている。
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